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2008年5月19日 (月)

帯状疱疹顛末(その5)~入院2日目

●4月17日(木)

トイレに行った後、薬が効いてきたみたいで、痛みが少し治まっている間は眠れたりしていたのだが、突然、急激な痛みが患部に興って、ガバッと飛び起きた。

ベッドに腰を掛け、頭を抑えてうずくまっていたら、巡回していた看護師のS口さんが気づいてくれたので、患部を温めるための「蒸しタオル」を持って来てくれるようにお願いしました。(皮膚科の先生には「蒸しタオルを用意しておきます」と言われていた)患部に蒸しタオルを当てると痛みが和らぐ。とりあえず、朝まではこれでやり過ごす。

病院では、朝6時に起床ということになっているのだが、はす向かいの初老男性の携帯のアラームが5時に鳴ってビックリする。「何だよ~」と思っていたら、今度は6時に、ワタシの携帯のアラームが、電源を切っていたにもかかわらず鳴り出した。しかも、「おはようございま~す!朝ごはんをしっかり食べて、元気よく出かけましょう!」という、着ボイスをダウンロードしたものなので恥ずかしい。動くのはしんどいが、何とかリュックの中の携帯を取り出して、アラームを消す。

起床時の検温と血圧測定の後、ワタシは、朝食前に点滴。はす向かいの初老男性は「管を抜いてくれ!」とS口さんに訴えるが、「先生でないとできませんよ。9時過ぎまで待って下さい」とあしらわれている。

点滴が終わった頃に朝食が運ばれてきた。前の晩の夕食の時に要領が解ったので、ベッドを起こし、テーブルを引き寄せて、朝食を摂る。物を食べるのもしんどいけど、「体力を付けなくては」との思いから、パンを半分残した以外はすべて食べた。

朝食後の薬を用意したところで、夜勤のS口さんの担当は終わり、今度は、坂井真紀に似たワタナベさんと、クワバタオハラのクワバタをキレイにしたような新人のMさんが昼間の担当。この時はメガネを掛けていたので顔が良く見えた。「何かありますか?」と早速聞いてきたので、トイレに行く旨を伝えると、新人研修も兼ねて、Mさんが車椅子を押してくれてトイレへ。用と歯みがきを済ませたら、便所内のナースコールを押して、迎えに来てもらう。便所の場所は分かったし、無理すれば歩けないこともないと思えたので、何だか恐縮する。

午前中、何もしないでベッドに横になっている時間が多いが、「こんなんで良いのかな?」との思いが頭をめぐる。入院することが初めてなので、時間の流れ具合がわからない。逆に言えば、これまで、あくせくして生きてきた証拠なのだろうか?でも、何もしない時間が多いことで、快方に向かっているような気がした。

新人研修第2段は、着替えの手伝いと身体を拭くこと。替えの下着とパジャマを看護師さんに取ってもらって、太った身体をさらけ出して着替え。上半身は、新人のMさんが拭いてくれて、腰から下は、タオルを渡されて、ワタシ自身が拭いた。もちろん、下半身は布団の中です。着替えの後、「ちょっと熱があるようなので」とアイスノンをもらう。患部である頭は冷してはいけないので、どこを冷すのかと思ったら、「そけい部を冷してください」という。具体的な場所は良く分からないので、腰骨の辺りに当ててみる。

通路を挟んだ向かいのベッドに、新しい入院患者がやって来た。看護師さんに、「私は50年教師をやっていて」云々の話をしている。口うるさい爺さんでなければ良いが。隣のベッドには患者さんがいるが、看護師さんの呼びかけに対して、言葉を発していない。

都立病院で処方された目薬は、ワタナベさんが点してくれました。軟膏は、綿棒の先に付けて、下まぶたに塗ってくれます。腫れぼったいまぶたに触らせてしまって申し訳ない。ワタシの病気、「帯状疱疹」がウィルス性の病気だということで、ちょっと心配になり、目薬を塗るワタナベさんに、「看護師さんや同じ部屋の人にうつる心配は無いんですか?」と聞いてみると、「うつるような病気だったら、隔離されてますよ」と言われて、納得する。

昼食は、つけ麺形式のうどんで、美味しく食べることが出来た。麺類は飲み込むのが楽なことを知る。

昼食後、横になっていたところに、教授回診があった。教授先生をはじめ、担当の皮膚科の先生たち、さらに、10名程度の学生たちの御一行。教授先生は「絶対良くなりますよ。皮膚もきれいに戻ります。大丈夫ですからね」と安心させてくれるお言葉。

教授回診以降は、2時からの点滴以外に、空いた時間を利用して、本来なら入院初日にやるべきだった身体測定と、レントゲン撮影、心電図を行なった。身体測定は、スタッフステーションの傍なので歩いて行けたが、レントゲンと心電図は「迷うといけないから」ということで、食事を給仕してくれるおばさんが車椅子を押して連れて行ってくれて、またまた恐縮する。

都立病院では「毎日打ちます」と言っていたブロック注射は、ここでは毎日ではないようで、今日はお休み。

母親は、レントゲンから戻ってきた頃にやって来た。皮膚科の若い先生からは、「水分を多めに取ってください。スポーツドリンクでも良いですよ」と言われていたので、ミネラルウォーターとポカリスエットを母親に買ってきてもらった。病院の1階にセブンイレブンがあるらしい。今朝のアラームの話をしたら、気を利かせて目覚まし時計も買ってきてくれたが、電池が付属していなかったので、再度、セブンイレブンに行って、電池も買ってきてくれた。母親にも恐縮する。

ただ、「電波時計」ということで、電池を入れたら勝手に時間が合ってくれるものかと思っていたら、そうではなくて、一眠りして時計を見たら、とんでもない時間を現していたので、パッケージの説明書を見て、合わせる。

この日の夜の担当看護師さんは、前日の昼間の担当であったマリエさん。目が悪いので名札は見えないのだが、渡された「入院治療計画書」への署名で、名前が分かった。丸顔で、落ち着きのある感じです。

夕食は、ごはんを少し残した以外は、全部食べた。自力歩行で、トイレ、歯みがきを済ませ、夜9時の消灯前には眠りについていたのだが、突然の怒号で目が覚めた。はす向かいの鼻の手術をしたジジイが、「点滴を外せ!」だの「薬はもう要らない!」だの、マリエさんに対して怒鳴りつけている。マリエさんも使命感からか、「できません!」「ダメです!」の一点張り。騒ぎが一段落したところで、この日入院したばかりの元教師の爺さんが、マリエさんを呼び止めて、たわいのないことを聞いていたが、実際には、いじめられた子を気に掛けるかのように、マリエさんの様子を窺っただけのようだ。

ワタシは、騒ぎを聞いて熱っぽく感じたので、試しに体温を測ってみたら、37.7℃。入院してから最も高い数値だ。アイスノンを持ってきてもらうのと、やはり、先ほどのことが気になったので、ナースコールで呼んで、マリエさんに来てもらう。別に、泣いたりした様子でもないし、気丈だ。夜10時からの点滴は今晩もあるとのことを確認する。

それにしても、あの小柄なジジイ、小水の管を抜いたら、水を得た魚のように病棟を歩き回っているようだし、看護師さんには悪態をつくし、どうやら厄介者のようだ。

つづく

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